赤いモレスキンの女  アントワーヌ・ローランたちどまって考える ヤマザキマリ

2021年04月01日

バグダードのフランケンシュタイン  アフマド・サアダーウィー著、柳谷あゆみ訳

あまり読んだことのないアラブ世界というかアラビア語で書かれた小説の翻訳。興味深く読めた。前提とする知識も異なると思うのだけれど、翻訳がうまくて違和感なく読むことができた。でも中身はいろいろと考えさせられる。聖人とか占星術とか、本当にまだ信じられているの?という驚きとか、単なるフィクション?なのとか。憎悪というものがどこから生まれてくるのかとか。聖人として朽ちていく彼のために、新鮮な自らの生身の体を提供するという宗教的恐ろしさとか。
バグダードのフランケンシュタイン
柳谷 あゆみ
集英社
2020-10-26




自爆テロが頻発する2005年のバグダードの町の片隅で、古物商のハーディーが、爆発で折り重なる死体をつなぎ合わせて作った「人間」が、思いを残して殺された体のパーツ(複数のもとの人間)の怨念から、復讐者「名無しさん」となり、事件を起こす。

kidnight1tt at 16:07│Comments(0) 

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