妻のトリセツ  黒川伊保子僕はイエローでホワイトで、ちょっとブルー  The Real British Secondary School Days ブレディみかこ

2020年02月24日

熱源  川越宗一

全く先入観というか予備知識なしで読んだ。「熱源」ってなんだ?電源開発か、地殻変動かと思っていたら、少数民族、あるいは弱小集団と言われるような人たちを、突き動かすものって何っていう物語。
日本におけるアイヌや、ロシアにおけるギリヤークや、リトアニヤや、ポーランドとか、そこに生きる人たちが描かれる。

・弱肉強食の摂理、弱きは食われる、競争のみが生存の手段である。そのような摂理こそが人を滅ぼすのです。だから、私は人として、摂理と戦います。
・生きるための熱の源は、人だ。
・アイヌって言葉は人って意味なんですよ。強いも弱いも、優れるも劣るもない。生まれたから、生きていくのだ。すべてを引き受け、あるいは補いあって、生まれたのだから、生きていいはずだ。
    
【第162回 直木賞受賞作】熱源
川越 宗一
文藝春秋
2019-08-28



kidnight1tt at 22:02│Comments(0) 

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