モンベル 7つの決断  辰野勇記憶にございません

2019年09月17日

70歳のたしなみ 坂東眞理子

最近流行りの高齢者本で、きっと内容も似たり寄ったりなのだろうなと思いつつ、作者が、凛としたイメージの坂東氏なので読んでみることにした。
冒頭から「自分の意思で、上機嫌に振舞おう!」と、ああやっぱりノウハウ本かと思ったのだけれど、「たしなみ」とか「ええカッコしよう」とか、説得力があって、きちんと読んでしまった。残りの60歳代を、品格を保ちつつ元気一杯活動し、70歳からは「たしなみ」を持って生きて、80歳までには、ぽっくりオサラバしたいなんて思うのであった。
ただこういう考え方が、時代の制約というやつで、カルヴァン派的な考えに洗脳されてしまっているのかなあ(ブレていかんなあ)。

・高齢者の心を一番落ち込ませるのは人との比較である。
・親の責任とは何か。子供を自立した人間に育てること。自立できない子供を支えるのが親の責任ではない(大甘に育てて、パラサイトされているかもしれんなあ)。
・人に役に立とう、社会を少しでもよくするために少しでもできることをしようという意欲を持ち続けるのが中流のたしなみである。
・必要なのは、たとえ明日世界が滅ぶとも私は今日、木を植えるという心意気。
・若い人を育てるつもりで褒め言葉を惜しまない高齢者は、応援団として頼られる。
・(鏡に映った姿を見て)これではならじと頑張るか、年だから仕方がないとあきらめてしまうかが、その後の人生の見た目を決める。心の持ちようも決める。
・自分の選択を恥じず、後悔せず、受け入れる覚悟が必要である。人は一人で生きて、一人で死んでいくものだと改めて覚悟が求められる。

70歳のたしなみ
坂東 眞理子
小学館
2019-04-03




kidnight1tt at 17:54│Comments(0) 

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